前回、体が大きい人ほど、基礎代謝量が高いというお話をしました。
そこで生じた疑問が
「肥っていた方が、基礎代謝量が高くて良いんじゃ?」
そうなんです。
机上の計算であれば
基礎代謝量は、ハリス・ベネティクト方程式という計算式で求めることが出来
その計算式は
男性:13.397×体重+4.799×身長×年齢+88.362
女性:9.247×体重+3.098×身長×年齢+445.593
となります。
同じ年齢であれば、身長・体重が大きい人ほど
基礎代謝量が高くなる計算になります。
でも、これはあくまで机上の計算から導き出す数値です。
では、前回同様、車で例えてご説明します。
今度は車体の重さや、大きさ、形はすべて同じ2台の車があります。
A車は最新式の低燃費エンジンを搭載、
B車は性能の悪い燃費の高いエンジンを搭載しています。
ここまで言えば、お分かりですよね。
ガソリンをより多く必要とするのはB車です。
このように、同じ大きさ、同じ重さの車でも
搭載しているエンジンの性能燃費が違ってきます。
人間も同じで
同じ身長、同じ体重でも
体質によって、実際の基礎代謝量は違ってくるのです。
車だったら
皆さんのほとんどが間違いなくA車を選びますよね。
でも人間にとっては
B車のような燃費の悪い体質こそが
基礎代謝量が高く、肥りにくい体質と言うことになります。
エネルギーの無駄遣いをする体質が人間にとっては高性能なのです。
その分、たくさん食べれば元も子もないんですがね・・・。
では次回は、「燃費の悪い体質とは?」についてお話しします。